人生に驚きと絶望を

絶望と闇を愛する THE 気分屋による乙女ゲー感想日記

薔薇に隠されしヴェリテ 感想

イチカラムの高木Dゲー『薔薇に隠されしヴェリテ』

約1ヶ月くらいかけてじっくりプレイしてました。

 

私の性癖を作り上げたと言っても過言ではない高木Dゲーム。華ヤカ無印に出会ったとき、私はまだ高校生でした。その華ヤカスタッフによる最新作、ヴェリテ。とても、良かった。

 

 時は、17世紀フランス。

ウィーンのシェーンブルン宮殿で、マリー=アントワネットの世話係として召使いをするリーゼ(主人公)。 アントワネットがフランスへ嫁ぐことになり、リーゼも同行することになります。ところが、そこには思わぬ思惑が。なんとアントワネットに何かあったときのために、身代わりの薬を用意していた皇太后様は、その身代わりのためにリーゼを付き添わせていたのです。声と性格以外の全ての容姿を本人そのものに変えてしまう身代わりの薬。これにより、リーゼの人生は思わぬ展開に。

フランスへの引き渡しの際に、高熱で倒れたアントワネット。彼女に代わり、リーゼは身代わりの薬を使ってルイ=オーギュスト(後のルイ16世)と出会い、結婚します。その後、回復したアントワネットとなんとか無事に入れ替わることができ、やっとウィーンに帰れるかと思ったリーゼでしたがーー

身代わりの薬というヴェリテオリジナル設定がありますが、全てがほぼ史実通りに進みます。ということは……お分かりでしょうか。終盤の背景にギロチンが現れます。あとはお察しのとおり。

各キャラごとに史実エンドとスペシャルエンドがあります。スペシャルエンドは、もし生きていたら……という感じでしょうか。テーマがフランス革命のため、終盤に近づくにつれ非常にこころがしんどいシナリオになります。共通のキャラの掛け合いやわちゃわちゃ感がとても面白いため、個別に入ると一気に現実突きつけられる感がハンパないです。その鬱展開も含めて、世界観がとても良く表されており、私はとても泣きました。

シナリオボリュームがすごいため、初回20時間は余裕で超えました。ただ、それを飽きさせないテンポ感があるため、一作の映画のような感じです。高木Dゲー特有の、クエストやマップもあるので、作業が少しでも面倒という方にはオススメできないかもしれません。

フランス革命として話の本筋は一本通っているのですが、キャラを攻略するごとに共通のエピソードが開放されていくので、隠しキャラまでやって、やっと全てが分かるような話になってます。ぶっちゃけ道程は長いですがフルコン推奨。

 

攻略順は公式からの推奨順も特になかったので、

ルイ→ロベスピエール→フェルゼン→ダントン→ラファイエット→隠し

の順でやりました!

フランス革命の世界観に浸りたい方は、私は初回ルイ推奨します。最後にやったほうがいい、という意見もありますし、初回20時間越えするので、正直好きなキャラからやるのが良いと思う。あとは、ほぼ全てのキャラにおいて個別ルートがしんどいので、一番乙女ゲームしてるフェルゼンを間に挟んで心の休息にすることをオススメします。

 

ちなみに私の好き順はこうなりました。

ロベスピエール>フェルゼン>ルイ>隠し>ラファイエット>ダントン

ロベP断トツの1位ですありがとうロベPシナリオ最高。拗らせすぎて日々後日談の後日談を妄想しながらご飯食べてます。次点でフェルゼン。フェルゼンは自ルートでも他ルートでも輝く、ヴェリテの中で一番乙女ゲームな人です最高。陛下はとにかく尊い。尊い以外の言葉が見つからない尊い。巷でやばいと噂の隠しキャラは、私の性癖にとても合っていました。後日談くそ泣いた。ラファイエットはとにかくいろんなことが上手く行かなすぎて今度こそ幸せになってくれと願いたくなる。ダントンは……取り敢えず落ち着け?

 

雑な紹介になりましたが、すごく楽しかったですヴェリテ。そして同時にすごく重厚だった。1週目終えたあと、必ず「終わっ、た……???」と放心状態になること間違いなし。

では以下は各キャラごとにネタバレしてますのでご注意!!

 

 

 

◎ルイ・オーギュスト(ルイ16世)

とにかく尊い。それしか言えない。

幼少期から王太子として育てられた故に、周囲からの妬み嫉みも一身に受けていたせいで、何事にも何者にも興味を持てなくなってしまったルイ。最初は完全にノーマークでしたが、やはり1周目はフランス革命の世界観を味わいたかったので、革命渦中のルイから特攻しました。

いやもう終盤泣いた…………最期にタンプル塔で「もっとそなたのことを愛したかった」って言ったルイにもう全俺が大号泣。ずっと前から国王として死ぬ覚悟を持っていた彼だからこそ、唯一この世に残した執着がリーゼだったと。何事にも興味が持てなかったルイだからこそ、徐々にリーゼを気にかけて惹かれていく様に心臓掴まれました。

SPエンドでは、エルザの犠牲の上に生き延び、やっと田舎村でリーゼと再会しますが、もうほんとに幸せになってほしいとしか言えない。王と庶民なんてなく、一対の男女として幸せに暮らしてもらいたいですほんと。ルイリゼは尊い。

個人的には、バスティーユ襲撃の後、ヴェルサイユ宮殿から貴族たちを送り出す陛下とアントワネット(リーゼ)の後ろ姿スチルが最高でした。後ろ手にお互い手を握っているアレ。もう泣いた。

 

ロベスピエール

ヴェリテ発売前からヴィジュアルでなんとなくロベP落ちかな〜〜なんて思っていたら、見事に落ちましたロベP最高です。

今まで数々の乙女ゲームやってきましたが、個別ルート終盤になってやっと名前呼んでくれるキャラはおまえが初めてだよ!!!!!ずっと恋愛馬鹿で統一されてるので、リーゼと呼ばれるだけで嬉しさとトキメキが生まれるロベP効果。

ロベPはほんとに個別シナリオがしんどいです。めちゃくちゃしんどい。もう何度頭抱えたことか……。かなり政治色が強いルートです。ロベP自身もリーゼのことを気にはかけていますが、好きとか嫌いとかそういう感情を持ち込みたがらない上に素直じゃない極度の天邪鬼なので、こっちがヤキモキします。個別ルートでもすれ違ってばかりだしね……。

ルイルートでは、ルイが処刑されて終わったのでその後のことは描かれていませんでしたが、その後のフランス革命を牽引していたダントンとロベPルートではそれが明確に描かれています。ルイの処刑なんて始まりにすぎないとばかりに、バッサバッサと処刑されていくのでほんとにつらかった。酒場でダントンとロベPとリーゼで最後に飲み交わしたあのシーンは名場面;_; ダントンが「俺、リーゼちゃんのこと好きだったんだ」って言った時に「知ってた」って言うロベPとの会話がほんと好きでつらい。

個人的にロベPは、リーゼが傍にいてあげてほしいキャラNo.1です。ロベPは幼少期からいつでも1人で何でもできるししなければならない環境にあったと思うから、彼を取り巻く環境や人が変わっても、いずれ最後には自分は1人になってしまうことも覚悟していたんだろうし、死ぬ覚悟もしていたんだと思います。だからこそSPエンドで、二度目の正直でロゼールが身代わりの薬を持ってきた時、朦朧とした意識の中で生きることを選んだ自分を理解することはきっとできないって言うのがロベPらしいなと。普通はね、今度こそ愛する人と生きたい、みたいなことを言うものかなと思うんですが、そこがロベPらしくて好きです。史実エンドの流れだと、やっと素直にロベPが「愛しいと思う」って初めて告げたのを最後に追われて捕まるので本当にこころがしんどかった。

一番好きなシーンは後日談の教会のシーンですね。「俺にはもうなんの力もない。守ってもやれない。結婚することもできないが、それでも傍にいてくれないか」って言ったロベPに心奪われました。生涯かけて傍にいてやるよ!!!!

ロベリゼには森が似合うので、どこか郊外の田舎町で森の中に小屋建ててブラウンと一緒に穏やかに暮らしてほしい。でもきっと、たまにふと当時のことを思い出すと思うんですよね。そういうときにこそ、リーゼが黙って傍にいてあげてほしい。おまえは一人じゃないんだぞ!!

あとサン=ジュストがめちゃくちゃ良い役所でしたね!!!最初は掴み所ないし怪しいし裏切りそうだと思ってたけど、ロベPのこと好きすぎて笑った。

最後に一言。4年後のロベPの夜会服デザイン最高に好きです、以上。

 

◎フェルゼン

ヴェリテの良心!!!!!!!

一番の乙女ゲームルート万歳!!!!!!!

とりあえず最初に言っておきたい。フェルゼンは、良い興津です。私は興津さん好きなので、大体のcv.興津キャラ好きになるんですが、フェルゼンは良い興津でした。Ozmafia!!のキリエが今までのNo.1興津だったんですが、フェルゼン超えてきたね。もうヴィジュアルと全く違和感を感じさせない最高のフェルゼン興津でしたありがとう???

フェルゼンルートは、真実の愛を見つけるルートでしたね。恋愛経験値100のフェルゼンが、一人の女性を本気で愛することを見つけるルート。常に殺伐としてるしんどいヴェリテの中では唯一の乙女ゲームルートだったと思います。心が癒された。

アメリカ出兵から帰ってきて、リーゼに好きですと告げようとして「あなたのことがす……」ってなるフェルゼンには、机に頭打ち付けながら萌え転がりました。可愛すぎないか????恋愛経験値100が好きな女性の前で「好きです」って言えないの可愛すぎないか????

そんな可愛さを兼ね備えながら、策士としてカッコイイ一面も見せてくるから侮れない。軍人ではありますが、貴族組のラファイエットとは対照的な存在ですよね。

本編や後日談見てても思いましたが、フェルゼンにリーゼ任せてたら安心感がすごいです。おまえになら任せられる!!!!幸せにな!!

 

ダントン

ダントンはほんととりあえず落ち着け??

初っ端から結婚申し込んでくるので、なんかむしろ驚きました(笑) 前がフェルゼン、後にラファイエットをやったからっていうのもあるんですが、ダントンの求愛に対するリーゼが塩対応すぎてむしろ段々可哀想になってくる現象。後日談で、やっと結婚できたので、ほんと良かったな!!!と思いました。村人の一人になって祝いたい。

人情に厚いからこそ、ロベPみたく簡単に身近な人の処刑を割り切れないダントン。一番人間臭いキャラかな、と思いました。ただ、ダントンも自分自身のことに悩み、リーゼも自分自身のことに悩み……という話なので、いまいちスッキリしないままに終わってしまった感じ。というか、あまり印象に残ったところが少ない……すみません……。でもロベPとダントンの平民組は、お互いが進むべき道を違えて行くので、ダントンが処刑されるところは本当に何回見ても悲しいです。

 

ラファイエット

ラファリゼは結ばれない運命すぎた。

お互いの気持ちが分かっているのに、進む道や信念が違ったり、革命に翻弄されたりで、とにかくすれ違ってばかりのラファリゼ。覚えてる限りで2,3回は付き合って別れてを繰り返してたんじゃないかと思います。想い合ってるのは分かってるのに結ばれない運命最高です(個人の感想です)

ラファイエットは史実生き残り組なので、終盤どうなるのかと思っていたんです。やっと二人で亡命かと思った矢先にまた突然の別離が訪れたので、思わず頭抱えました。後日談でやっと再会できたときには、ほんとに今度こそ離れるなよ……って思いましたね。でもおそらく後日談含めると、ラファイエットルートが一番革命後も長く描写されている気がしました。そして二人以外は誰もいなくなった現象すぎてつらかった。

貴族組は個別ルート序盤から積極的に恋愛してるので、ほんとに可愛い。フェルゼンに相談しちゃうラファイエットが相当可愛い。

ラファイエットが国民軍に翻ってからのフェルゼンのイケメン度にやられました。他ルートで輝くフェルゼンですよ……ほんと輝いてた。ちょっとフェルゼンに浮気しそうになった……。

個人的には紆余曲折な展開が大好きなので、一難去ってまた一難……というラファイエットルートは好きでした!!

 

ロゼール

隠しキャラのロゼール様。まさかの不老不死の方でした。まぁ予想はしてたけどね!!

明らかに普通とはかけ離れているからこそ、冷たかったり、命を軽くみているところがありますが、そこも含めて私の性癖にストライクかましてきました。好きです。

後日談のスチルでリーゼとロゼールが並んでるのを見たときに「これはもしやリーゼも不老不死になってしまったのか……!?」って思いましたが、まさかロゼールが見ている幻影だったとは……。個人的には転生モノが好きなので、ジョエルやエルザが転生してもなおロゼールの傍に現れることは嬉しかったです。「でも君だけがいない」って言ったロゼールの言葉に、リーゼの魂を引き止めているのは、他でもないロゼール自身なのではないかと思ったりしました。ロベPと似てますが、一人にしておけないタイプのヤツが好きなんですよね。ロゼールは孤独を恐れていることがロベPとの違いかな。

ある意味で人外×人間の切ない話だったので、ほんとシナリオ好きでした。個人的な妄想ですが、あのロゼールがリーゼが死ぬときに初めて涙を流して悲しんでくれたらそれだけで私は幸せです。叶うならもう一度出会ってほしいロゼリゼ;_;

一番好きなシーンは、プチトリアノンで水辺に落ちたびしょぬれスチル。あれは二人の笑顔が最高でした………普段心から笑うことなんてないロゼールの最高の笑顔だよ……??